前回のブログでは、「まいぷれ」が提供するポイント事業(地域通貨事業)を地域課題解決に活用するモデルについてご紹介しました。
今回はその一例として、2015年6月に兵庫県尼崎市にて採択された「尼崎版スマートシティ推進事業」についてご紹介します。これは「まいぷれwithYOU」という「まいぷれ」の運営会社様が、地元の尼崎市にて複数企業と組んで受託した事業です。
地域通貨×エネルギー問題
地域通貨を節電に活用しようというもので、「デマンドレスポンス(※)」と呼ばれるスキームの中に、ポイント制度を組み込んだ事業です。節電要請の時間帯に自宅の電気をOFFにして外出すると、地元の店舗での買い物で通常の2倍のポイントが付与される仕組みです。
(※)電力需要ピーク時に、電力供給者側からの要請に基づき電力受給者が節電をすることで、電力の需給バランスを保つ仕組み。
前提として、各家庭でそれぞれが冷暖房を使用するよりも、自宅の電気をOFFにして外出する方がまち全体として消費電力を抑えられるという想定があります。電力需要が最も大きくなる時間帯を予測して予め各家庭に外出の要請をするのですが、このとき自宅の電気を消して出掛けるための動機付けとして、該当する時間帯に地域店舗での買い物をお得にするというのが、この事業の仕組みです。
この仕組みの中で使われるのが「まいぷれポイント」。外出要請の時間帯に地域店舗で買い物をすると「まいぷれポイント」が通常の2倍もらえるなどの特典を用意することで、外出を促します。
この先、地域通貨事業の可能性
「まいぷれ」に関わらず、地方創生の機運は高まり、地域課題解決に関して予算がおりていると同時に、地域課題に関わる様々な取り組みに官民問わず注目が集まっています。今回採択されたエネルギー問題以外にも、介護、育児、防災など、地域で解決したい課題に対して「まいぷれポイント」の仕組みが活かされる機会は今後も多いと考えています。
また、既に「まいぷれポイント」を展開している山陰地方、船橋市、宮崎市に加え、立上げ準備中の伊丹市、尼崎市の事例が、今後の「まいぷれポイント」展開に大きく寄与するものと期待しています。
新たなことに挑戦できる理由
「まいぷれポイント」事業も最初からうまくいった訳ではありません。自治体との連携部分のみならず、運用方法や店舗営業の仕方など改善を続けており、現在も試行錯誤を重ねながら、全国展開に向けて体制を整えている最中です。
このように事業を進めるには様々な成功・失敗を繰り返して改善を続ける必要がありますが、失敗も成功も事例を共有できることが、全国のパートナー各社様と共に運営する「まいぷれ」の強みだと思っています。そうすることにより、よりスピード感を持った事業展開が可能になるからです。
「まいぷれポイント」も、より運営しやすい状況を整え、各社様への展開がスムーズにできればと思っています。
このような新規事業も含め、「まいぷれ」という事業にご興味をいただけましたら、ぜひ協業パートナーとして一緒に地域活性化に取り組みましょう!
まいぷれ事業について概要やビジネスモデルなどをご紹介した資料がございますので、もしご興味がございましたら、お気軽にこちらからお問合せをいただき、資料をご請求ください。