事業開発部の佐藤です。
直球なタイトルをつけてみました。
正直、地域ポータルサイトを収益化するのは難しいですよね。
実は弊社、同業他社様からも「どうやって黒字にしてるの?」としばしば聞かれることがあります。同様のお問い合わせが先日あったばかりなのですが、一部ご紹介したいと思います。
1.エリアが限定されたマーケット
世界中の情報を取得できるインターネットでも、あくまでターゲットは「地元」で表されるようなごく限られたエリアです。当然、人口や事業所数に比例して広告スポンサーと市民ユーザーの絶対数も限られるため、潜在的な売上(収益規模)も限定されます。
2.継続的な開発費用の発生
エリアを限定したサービスとはいえ、サイトの開発は大手全国媒体のシステムと同様のクオリティが求められます。例えば、スマートフォン表示に対応していることやアプリで閲覧できることなど(今後はウェアラブルデバイスで表示できることなどで)、継続的な開発投資が求められます。事業立ち上げ当初はシステム的にサイトを作ることは比較的安価でできたとしても、日々進化するシステムに適合した開発も必要で、絶えずその投資をしなければユーザーもスポンサーも離れていってしまいます。
開発コストは継続的に発生するのに売上の成長には頭打ちがあるという構造的な課題がポータルサイト運営には伴います。営業人員の人件費とシステム開発にかかるコストが売上を下回り続ける限りは赤字にもなります。
それゆえほとんどのポータルサイトがこの構造的な課題をクリアすることができず、ともすれば当然システム開発への継続的な追加投資もできず、最後には営業人員もつけることが難しくなり、サイトの情報発信もストップして事業として行き詰まってしまいます。
3.事業の発展性・進化の欠如
自治体の予算ありきや寄付、個人運営などを除いて、民間事業として自立採算ができない以上、サービス開発の優先度も低くなります。そうなると事業として「広告だけを収益としたポータルサイト」の枠を飛び出すことができません。
弊社は2000年創業で「まいぷれ」事業のみをやってきた会社なので、少なくともこれまでこの課題をクリアし自立採算を達成しています。その利益を再投資し、その結果ポータルサイトの枠を飛び越えたプラネットフォームとして事業を成長させています。
まとめ
限られた市場規模の中でシステム開発投資と営業人件費が出続けるビジネスモデルに加えて、自立採算のハードルが高いがゆえに事業の進化発展が難しいのが、ポータルサイトで収益化が難しい理由です。ポータルサイトとして成功事例を積み重ねてきた「まいぷれ」ですが、概要やビジネスモデルなどをご紹介した資料がございますので、もしご興味がございましたら、お気軽にこちらからお問合せをいただき、資料をご請求ください。