今回からは全4回に渡って、独立開業をするためにやるべきことを解説していきます。第1回は「会社設立編」です。
第2回 資金調達編
第3回 体制構築編
第4回 フランチャイズでの独立はどうなの?
まいぷれ事業に限らず、自分が取り組みたい事業が決まったあとは、その事業を「個人事業主として実行するのか」「法人として実行するのか」を選択する必要があります。
選択するために「そもそもどんな違いがあるのか」「それぞれどんなメリット/デメリットがあるのか」を知って選択しましょう。
「会社設立はハードルが高い…」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、意外と調べてみるとやるべきことはシンプルなので安心できるかもしれません。また、設立する法人にもいくつか種類があるので、事前に知っておくことで選択肢の幅が広がります。
■個人事業主と法人の違い
1.個人事業主とは?
法人設立せずに個人で事業を行っている人のことです。
税務署に「開業届」を提出するだけで個人事業主になることができます。
2.法人とは?
一方で、個人とは別の人格(法人格)です。
個人事業主は「個人が事業を行っている」状態ですが、個人が法人設立をして事業を行う場合は「(個人とは別人格の)法人が事業を行っている」という状態になります。
また、法人設立するにはいくつかの手続きを行う必要があります。
3.結局どちらを選んだらいいの?
開業/設立時の手続き以外にも、個人事業主と法人には制度上の違いがあります。
【税金】
個人事業主:所得税(5〜45%の累進課税)
法人:法人税(23.2%の定率)
【給与の考え方】
個人事業主:利益=給与
法人:役員給与を決定して支給
【社会保険】
個人事業主:従業員5名以上の場合に加入義務あり
法人:1人でも加入義務あり
このほかにも、法人の方が社会的信用が高く、人材採用や金融機関からの融資が受けやすいなどの違いもあります。
また、「法人としか契約を結ばない」という企業もあります。
どのような事業を行うのか、どんな形で展開していくのか、などを考慮した上で、個人事業主と法人のどちらで事業を行うのかを選んでいただければと思います。
まいぷれの運営パートナーになるためには、法人であることが必須条件なので、ここからは法人設立のパターンで話を進めていきます。
■株式会社と合同会社は、どっちを選んだ方がいいの?
法人を設立すると決めた場合は、株式会社と合同会社のどちらの形式で設立するのか決めていきます。
それぞれ手続きや納税額に大きな違いはありませんが、設立にかかる費用などが異なってきます。
株式会社の設立費用:20万円前後〜
合同会社の設立費用:6万円〜
※設立方法などによっても金額は変動します
株式会社の方が設立にかかる費用は高いですが、事業を大きくして「上場」する場合は株式会社である必要があります。
ただ、合同会社で設立した後に株式会社へ組織変更することも可能なので、まずは合同会社を設立して事業を開始することをオススメします。
■会社設立までの流れ
どちらの形式で法人設立するのかを決めたあとには、実際に設立に向けて動き出していきます。
今回は、合同会社設立の流れをご紹介します。
STEP1.設立項目を決定する
・商号(会社名)
・事業の目的
・本店所在地(会社の所在地)
・資本金(1円〜)
・社員構成
・事業年度(決算月)
STEP2.必要書類を用意する
・定款/電子定款:会社の規約をまとめたもの
・登記用紙と同一の用紙:CD-Rなどでも提出可
・印鑑届出書:会社の実印を作成した上で届け出す
・代表社員の印鑑証明書
・資本金の払込証明書:通帳のコピーなど
・合同会社設立登記申請書
STEP3.法務局に必要書類を提出する
以上の3ステップで設立することができます。
そこまで複雑ではないのですが、代行してくれる業者もたくさんあるので、時間がない方は利用しても良いかもしれません。
■最後に
今回は法人設立、特に合同会社の設立についてご紹介しました。
弊社がフランチャイズ展開している「まいぷれ事業」に参入する場合は法人設立が必須になります。
法人設立のサポートもご用意しておりますので、手続きが不安な方も安心して参入いただくことができます。
次回の「シリーズ独立開業の不安」では資金調達について解説していきます。
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