スマートフォンにどんどん市場を奪われているカーナビですが、レンタカーに乗ると標準ナビとスマホナビの両方を使って違いを確かめている事業開発部の佐藤です。
今のところ、一長一短かと。
トヨタがこんなニュースを出していました。
・日本経済新聞 トヨタが「会話するクルマ」 触れずに道順や店案内音声認識活用、ナビとスマホ連動
特徴の一つは運転手との自動対話機能。(中略)
「近くで今使える駐車場がある所を教えて」と尋ねると、「3件あります」「最も近いのはスーパー○○です」
「3キロ先です」などと会話を重ねるように案内する。
・Yahoo!Japanニュース 世界初“会話できる車 「おそば屋さんを教えて」→ナビが回答
カーナビのお店検索では、コンビニや全国チェーンのファミレス、ガソリンスタンドなどは探せるのですが、地域の個店さんなどはまったく探せないですよね。たしかに、旅行で訪れた街で「おいしいおそば屋さん教えて」とこのサービスを使えたら便利です。特に観光関連の業界ではカーナビに地域の魅力的な情報を配信していきたいというニーズが高まっているようです。
このサービスもプラットフォームの考え方に準拠している模様です。
重要なのはコンテンツをどう集めるか
地域に密着した情報を集めようとするほどカバーエリアが狭い媒体となり(例:地域限定ポータルサイト)、媒体のカバーエリアを広げようとすると地域に密着した情報の収集の優先度が低くなる(例:大手全国媒体)というトレードオフがあります。
これには大手全国媒体は掲載料金が高く、資本の大きいチェーン店ばかりが掲載されるという理由もあるのですが、それゆえ全国範囲で、地域の個店の情報を持っている媒体(コンテンツホルダー)は多くはありません。
カーナビ会社もこのコンテンツを集めることに躍起になっていますが、効率的に情報を集めようとすればするほど全国チェーン店などのように一括で集められる種類のコンテンツから集めることになります。そうすると、その土地その土地にしかないお店の情報などはなかなか拾われないことになります。
まいぷれがコンテンツホルダーからコンテンツプロバイダー(提供者)へ
まいぷれは、各地域の魅力的な情報を集める、流通させることを目的としています。もちろん、これまでテレビのデータ放送やデジタルサイネージなどへコンテンツを提供してきたように各地のサイトを集約し、配信することができます。
まいぷれはチェーン店よりは、それこそ「おそば屋さん」の情報を多く集めています。もっというと「このおそば屋さんは、何時に打ちたてのそばを出す」という、本当に細かい地域情報を集めて配信することを狙いとしています。
まいぷれがクリアしなければならないハードル
とはいえ、実はまいぷれはまだカーナビ会社様にコンテンツ提供するというサービスをスタートできていません。私見ですが、おそらく他のポータルサイト事業者様でも同じだと思われます。
なぜなら、全国単位で情報を収集・配信したいカーナビ会社様にとって、限られたいちエリアだけの情報を受け取っても取引コストが高く効率が良くないからです。
まいぷれも同様に、都道府県ベースでみてもまだ28のエリアでしか展開できていないです。とはいえ、地域の細かい情報を集めるポータルサイトの集合体・集約体である「まいぷれ」であればコンテンツプロバイダーとして大きな可能性があります。
まいぷれのプラットフォームの価値をどんどん上げていくには、エリアの展開が必須です。このブログをいま読んでいるそこのあなた!あなたのエリアでまいぷれが展開されていることを強く僕らは願っています!あなたのエリアでぜひまいぷれを運営してみませんか?
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