こんにちは。地域メディア「まいぷれ」事業を地元企業様とパートナーシップを結び全国649市区町村に展開しております、株式会社フューチャーリンクネットワークです。
ありがたいことに2000年の創業以来、日本経済新聞を始めとした経済紙や『自治体通信』などの業界紙に取り上げていただいたり、総務省のU-Japanベストプラクティスや経産省のソーシャルビジネス55選に選んでいただき、地域活性化に取り組む地域メディアとして一層精進していかなければと気が引き締まる思いです。
今回は改めて、地域メディアの役割と課題点について整理したいと思います。
地域メディアの定義
そもそも地域メディアとは何でしょうか。
情報学や社会学の分野でも研究されておりますが、一般的には日本全国ではなく、特定の地域を対象として情報を伝達する媒体とされています。
「地域」の範囲としては、都道府県や市区町村を1つの範囲とする分け方だけでなく、東北地方・九州地方といった広範囲な地域ブロックや、尾張地方・三河地方、県北・県南のような地理的・文化的背景で分けた地方、小さいものでは学区まで様々な分け方が存在しています。
「メディア」の種類には、新聞やフリーペーパーのような紙媒体、ラジオやテレビなどの音声を含むもの、このブログのようなwebが存在しており、それぞれ情報の発信者や情報量などに特徴があります。
複数の媒体を活用した情報発信を「クロスメディア」といいますが、特徴の違うメディア同士を組み合わせて使うこともあります。
メディアの種類 | 特徴 |
新聞 |
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フリーペーパー・情報誌 |
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ラジオ |
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テレビ |
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webサイト |
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SNS |
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地域メディアに期待される役割
それでは、地域メディアはどのような役割がされるのでしょうか。
それぞれ知りたい情報・伝えたい情報という2つの観点で考えてみます。
情報取得のニーズ
同じ地域に関する情報でも、実際にそこにいる人と、遠く離れた場所にいる人とでは、知りたい情報が違うというのはイメージできるのではないでしょうか。
「関係人口」とは、昔住んでいた・家族や友人がいる・旅行などで訪れ気に入っている等、その地域に関して関心や交流がある人のこと指します。
住民 | 生活に密接に関わる情報 天気や交通情報、事件事故等のニュース、 子育てや介護等の支援情報、 お店など購買・サービスに関する情報、 冠婚葬祭や行事等の情報、サークル情報 など |
通勤・通学者 | 仕事や学校生活に関わる情報 天気や交通情報、事件事故等のニュース、飲食店の情報 など |
関係人口 | 地域の特徴や大きな出来事・イベントの情報 地理・歴史や文化について、事件事故等のニュース、 観光イベント情報 など |
ゆかりのない人 | その時・その場所の情報 乗換案内などの交通情報、宿泊施設情報、 近隣の観光地やお店の情報など |
また、その地域にゆかりのない人では、そもそもその地域の情報を知りたいというニーズは日常的には持っておらず、その地域に訪れる”その時・その場所”についての情報が求められます。
情報発信のニーズ
情報を伝える目的は、主に①情報を受け取る相手に認知してもらう②関心を高める・意識を変える③行動を促す、の3つです。
では、情報発信の主体がご説明した目的に沿ってどのような内容を発信しているかを分けて表してみます。
行政 | 税や手続きの情報、支援情報、防犯防災情報、 行政主催のセミナーやイベントの情報、 予算や投票等地域運営の方針や意思決定に関する情報 など |
企業・民間団体 | 商品や会社の紹介、セール情報、イベント情報、問題提起 など |
個人 | 自由な意見や感想・口コミ、体験談 など |
また、情報を発信する主体によって、発信できる内容や発信できるタイミング、内容の信憑性なども変わります。
行政では公正中立な立場として正確な情報を発信することが求められるため、発信する情報の範囲が限られていたり、発信に時間がかかる傾向にあります。
一方で個人は、かなり素早い情報発信が可能ですが、情報の信憑性や切り取り方は様々です。
当然ですが、地域メディアは、情報発受信者のニーズを満たすこと、つまり、知りたい情報を知りたい人に届け、伝えたい情報を伝えたい相手に届ける役割を担うことが期待されます。
その上で、情報の流通をより円滑に、また情報発信者と受信者の接点を増やしたりつながりを密にすることが期待されます。
地域メディアの課題
現在、全国各地に様々な地域メディアがございますが、僭越ながら拝見すると、課題として挙げられるのは大きく3点に分類できると思います。
- 情報を届けたい相手(や相手のニーズ)が明確でない
- 発信すべき情報を集めることができていない
- メディア運営を継続するしくみがない
地域住民に向けた情報発信なのに、県全域の情報が載っていることで住民の生活範囲の情報が埋もれてしまったり。
熱い思いをもっているけれど、1人で、趣味で運営しているために数年で終わってしまったり。
これらを踏まえると、地域メディアの運営者は、まず以下の5点を考えてみることで、地域メディアづくりの指針が見つかるのではないでしょうか。
地域メディアを運営するなら考えておきたいこと
②その相手が求めている情報は何か(届けたい情報との違いはあるか)
③どのように情報を集め編集するか
④どのメディア(紙やwebなど)であれば伝わるのか
⑤どのようにメディア運営を継続するか
弊社が運営している地域メディア「まいぷれ」は、
①主に市区町村を範囲とし、地域で暮らす方々に対して
②そこで暮らすことが楽しく誇らしく思えるような、地域との関わりを深め行動につながるような地域密着の情報を
③実際に地域を足で回る編集部が集め
④webサイトを中心としつつも紙媒体や対面の場など多様な方法で発信しています。
⑤広告型のビジネスモデルとすることでマネタイズし、ノウハウを運営者間継続的な運営を可能にしています。
もし、あなたが運営したい地域メディアの形が「まいぷれ」に近い場合、ご自分で0から地域メディアを立ち上げるのではなく、当地で「まいぷれ」を運営するパートナーとしてシステムやノウハウ・サポートの提供を受けるという選択肢もあるかもしれません。
ご興味が少しでもございましたら、是非お問合せや資料請求をしてみてください。