先輩パートナーの声・経営者インタビュー#1
株式会社ドゥシステム | |
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設立 | 1989年 |
業種 | ソフトウェア開発業 |
運営エリア | 静岡県三島市ほか3町 (人口あわせて約22万5千人) |
まいぷれ事業運営体制 | マネージャー1名 フルタイム2名・パート1名 |
2015年1月から静岡県三島市にて『まいぷれ三島』を運営し、現在は自治体と提携した地域通貨ポイント事業にも取り組む、パートナー企業の株式会社ドゥシステム様。
今回はまいぷれ事業の責任者である石川様に、まいぷれ事業を始めた経緯や、実際に事業を行う中で感じていることについて、苦労している点も含めて話を伺いました。
Q.まいぷれ事業に興味を持ったポイントは何でしたか?
A.既存事業と親和性のある新規事業!既にある「しくみ」を使ってできること
もともと新しい事業をはじめたいと考えて、いろいろな事業を模索していました。
ソフトウェア開発の会社ですが、ソフトウェアを作るだけでなく、ソフトウェアやシステムを利用して、情報を発信することを行っていく事業も将来的には増えてくるのではないかと漠然と考えていました。また、ゼロから手作りでソフトウェアを作るのではなく、既にある「しくみ」を利用して、事業展開して行くことにも注目していました。
そんなとき、偶然まいぷれ運営元であるフューチャーリンクネットワークから「まいぷれ事業に興味ありませんか」というメールをいただきました。普段ならこの様な勧誘メールは無視するのですが、「仕組みを利用した情報発信」というところが気にかかったのと、企業誘致で三島市に自社ビルを建立した経緯もあって「地域活性化」というワードが、なんとなく気になって話を聞いてみることにしました。
Q.まいぷれ運営パートナーに加盟を決めた理由は何でしたか?
A.契約後も伴走してくれる、ちゃんとした会社だと思った
まずは、訪問していただいた石井社長の、杓子定規ではない話し方と、この事業に対する誇りと情熱から、初対面でしたが信用できる人と直感しました。また、採算ベースを確保しながら地域貢献するというところにも魅力を感じました。
その後、フューチャーリンクネットワークを実際に見に行こうということで、当社成島(社長)と、千葉県西船橋にあるフューチャーリンクネットワークの本社を訪問させていただきました。すると、フューチャーリンクネットワークが入っているビルの名前が、「成島」ビルということを知り、当社社長と同じ名前であることに、何か縁を感じてしまいました(笑)。
加盟を最終的に決めたのは、フューチャーリンクネットワーク石井社長をはじめとする社員の方を信用できると確信したことです。また、地域を活性化していきたいという思いと、それを事業としてしっかり成り立たせるという部分にも共感しました。当社にとっては新規事業なので不安な面もありましたが、営業ノウハウをしっかり教えてもらえることや、サポート体制も整っていて、質問にも回数制限も無くなんでも聞けることなどから、一緒になって頑張っていける会社だと感じました。
Q.まいぷれ事業に取り組んでもうすぐ5年。実際にやってみて良かったことは何ですか?
A.地域とのつながりという資本が作れた
最初は『まいぷれ』を知っている人は地元では皆無でしたが、現在では知っている方も増え、掲載の依頼や、『まいぷれ』で働きたいという声も聞こえて来るようになりました。そんな中、デザインができるスタッフが入社し、『まいぷれ』への掲載以外の、ホームページの製作やショップカード、チラシの制作なども受けるようになっています。地元のつながりが濃くなったからこその結果が出てくるようになりました。
また、『まいぷれ』として地域イベントなどに顔を出す中で、行政や地域のキーマンの知り合いが増えました。今では「まいぷれの石川さん」として結構認知していただいています。地域の方々とのつながりが増えると、仕事の上でもできることが増えていきます。それが会社の将来の種まきになっていると感じています。
副次的効果としてソフトウェア開発の採用アピールにもなっています。『まいぷれ』で地域活性化に取り組んでいるということが応募動機につながり、他のソフトウェア開発会社との差別化のポイントになっている様に思います。
Q.まいぷれ加盟当初、大変だと感じたことは何ですか?
A.スタートダッシュで苦労
静岡県内での『まいぷれ』の立ち上げは、当社が第一号ということもあり、知名度ゼロからのスタートでした。また、当社はBtoBの仕事がほとんどで、お店やコンシューマとの接点が皆無でした。
最初は、『まいぷれ』を知ってもらうために、『まいぷれ』イメージのラッピングした車で市内を走ったり、週末のイベント取材などを積極的に行い、イベント主催者やイベントに来たお客様に、『まいぷれ三島』のショップカードを渡して知名度を上げていきました。今でこそ地域店舗から直接問い合わせが来ることもあるものの、当初は門前払いされることもあり、なかなか掲載店舗が増えませんでした。
逆に、既に近隣の市町村や県内に『まいぷれ』が立ち上がっているエリアや、地域とのつながりがある会社が参入する場合には、大きなアドバンテージになると思います。私達は、ようやく売り方がつかめてきて、これからというところです。
Q.現在大変だと感じていることは何ですか?
A.マネジメント・スタッフの提案力向上が急務
採用するスタッフの資質や動機をしっかり確認していくことが大事です。営業経験のあるなしは関係なく、お店の課題を発見して提案し、お店と寄り添い、なによりも地元が大好きな人が活躍してくれます。働く時間に融通がつけやすいのは魅力で、当社ではパートの方でも活躍してくれています。
とはいっても、スタート時にそれをどう見抜くかは非常に難しいです。その結果、現在ではいろいろなタイプのスタッフが混在しており、スタッフの資質や得意不得意をふまえたマネジメントが、自分としても急務だと感じています。
掲載料が安価だからといっても、提案力が必要になるので簡単なビジネスではありません。しかし、信頼関係が結べるといろいろと発展していけるところが魅力的です。地域の中で「困りごとはなんでもまいぷれに」という存在になれる事業なので、基本商品を売るだけでなく、地域店舗の課題に対しまいぷれを起点としていろいろな提案をしていきたいと思います。今後はスタッフの地域店舗への提案力を高めていきたいです。
パートナー会社様からいただいたご要望を受けて、弊社では現在、採用のよりリアルなサポート、運営の組織づくりに関する支援にも力を入れているところです。
Q.今だから思う、契約前に聞いておけばよかったと思うことは何ですか?
A.エリアや社内の状況が似ていて、成功しているエリアを視察するとよかった
契約前にやると良かったことは、実際に運営されているまいぷれパートナー企業への視察です。全く未経験の事業への参入で、地域との繋がりも無い中で、何をどうしたら良いのか全くわからなかったので、実際の運営しているパートナーの課題や、自社と条件が近いパートナー企業への視察をしていれば、もっと『まいぷれ』事業を効率よく軌道に乗せられたのではないかと思います。
最近では静岡県内で『まいぷれ』を検討されている企業が増えて、フューチャーリンクネットワークから視察の相談を受けるようになりました。同じ苦労をして欲しくないという思いもあり、当社で視察の受け入れを行い、飾らない言葉で課題や良かったことをリアルにお話しするようにしています。
調査しておけばよかったことは、地域内におけるローカルメディアや広告の勢力図などです。フリーペーパーやケーブルテレビの会社さんは直接の競合ではないと思っていますが、事前に他のメディアのことも勉強しておくと、地域店舗への提案の仕方が変わっていたと思います。商談先で「ほかの○○というメディアとはどう違うの?」と聞かれてうまく答えられず帰ってきたということもあり、その部分を知っていればもう少し契約が取れたように思います。
また「この地域には既に人気のフリーペーパーがあるのだけれど…」このようなご相談をいただくことも多くございます。地域にある他媒体や業種に特化した全国媒体と『まいぷれ』を、どのように差別化していくのかについても実例を踏まえお伝えしております。