株式会社加治川の里様は、2018年3月から新潟県新発田市を中心に『まいぷれ新発田』の運営を開始しました。事業スタート以降、まいぷれ掲載店数を着々と増やしています。
まいぷれ事業への参入を決めた代表取締役の岩村様に、まいぷれ事業を始めた経緯や、経営者としてのまいぷれ事業の評価や期待など率直にお話を伺いました。
株式会社加治川の里 | |
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設立 | 2004年 |
業種 | 介護福祉業 |
運営エリア | 新潟県新発田市・胎内市・聖籠町 (人口あわせて約14万3千人) |
まいぷれ事業運営体制 | マネージャー1名・従業員2名 |
まいぷれ事業に興味を持ったポイントは?
異業種進出を検討するなかで、地域活性化事業という点に関心を持った
私たちの本業は介護福祉事業ですが、数年前から、会社として事業多角化を検討していました。フランチャイズショーや事業説明会などに参加し、異業種について情報収集をしてきました。
私個人について言うと、青年時代を長く東京で過ごし、事業継承のためにふるさとに戻ってきたという経緯があります。都会に比べると、この地域も人口減少や少子高齢化により活力が低下しつつあることは否定できません。私たちも何か、ふるさとを元気づけ盛り上げるようなことをできないか、ずっと以前から漠然と考えていました。
フランチャイズとして参入でき、地域を活性化させる事業、いわゆる「地方創生」に関わる事業ということで、まいぷれに関心を持ちました。
まいぷれ運営パートナーに加盟を決めた理由は?
異業種からの参入という不安を解消。地元の人からの期待の声が背中を押す
実は、社内でまいぷれ事業参入が検討課題になった当初は、私自身はあまり乗り気ではありませんでした。
この地域に特化したメディアとしては、質の高いフリーマガジンと、コミュニティFM局がすでにあります。どちらも市民からとても人気があり、実際、私自身も大好きでした。そのなかで、地域情報サイトの需要があるのかどうか疑問に感じられたし、そもそも全く畑違いの私たちがメディアを運営できるのかどうか、自信もありませんでした。
そこで、この地域の商業振興や地域活性化に関わっている方に、意見を聞いてみました。その方からは、「良いところに目をつけたね」と言われました。いろいろな団体やお店が、それぞれ個別でインターネットの情報発信に取り組んでいるが、うまくいっていないケースも多い。地元の情報が集約されたウェブサイトへのニーズは高いのではないか、とのことでした。そこで私も、前向きに検討してみようと考えました。
その後、同じ新潟で先にまいぷれ事業をスタートしていたパートナー会社を視察させてもらいました。視察先の社長と事業責任者の方から、事業の魅力と大変さを聞くことができ、実際に参入したときのイメージを持つことができました。お二人の、『まいぷれ』を通した地域活性への思い、事業家としての思いに共感するところもあり、やってみたいという気持ちが強くなりました。
「まいぷれアカデミー※」に参加し、フューチャーリンクネットワークの手厚いサポートを知り、異業種からの参入も問題ないように感じて、「やろう」と決めました。
さらに言うと、フューチャーリンクネットワークの石井社長が同世代かつ同じ大学出身ということで、勝手ながら親近感を持ったということも、参入理由のひとつです。
パートナー契約を結ばせていただく前に、本来契約後のまいぷれ立ち上げ研修時にお伝えしている内容のご説明や先輩まいぷれパートナーへのヒアリング、事業体験ができる講座です。受講にあたってはいくつかの条件がございます。詳しくはこちらからご覧ください
実際にやってみて良かったことは?
地域からのニーズを実感。社内の活性化・社員の新たな活躍の場にも
掲載店舗から、『まいぷれ』で新規顧客が増えたという喜びの声をいただいています。また「まいぷれ、いつも見ています」と声をかけられることも多くなりました。
最近では、コラボレーションやタイアップなどのお話もいただけるようになっています。大きなイベントの参加者募集への協力を依頼されたり、「ランチマップ」の最新版作成を、紙とウェブの両方で委託されたりといったことです。地元のスポーツチームおよび地域の特産品とのコラボ企画もありました。私たちの 『まいぷれ新発田』が、この地域で確実に必要とされていることを実感しています。
社内においては、新部門を創設したことで新しい風が吹き、活性化したと感じています。既存事業の社員が新店情報をまいぷれスタッフに教えてくれたり、掲載店に足を運んでくれたりといったことが起きています。
また、家庭の事情で介護現場でのシフト勤務が難しくなった社員を、まいぷれ部門に配置転換することで、新たな活躍の場を与えることができました。今後は、社員のキャリアパスのひとつとして、本人の適性や生活環境等を見ながら、まいぷれ事業と介護福祉事業をジョブローテーションさせることも検討しています。
逆に、実際にやってみて大変だと感じたことは?
掲載店舗を増やすことと、ファンを増やすことの両方の努力が必要
事業として『まいぷれ』を続けていくためには、掲載店舗を増やすための営業努力が必要であることは言うまでもありません。それだけではなく、まいぷれファンを増やすためのコンテンツの充実も絶対に必要です。この二つは車の両輪で、両立させなければいけないのですが、スタッフからすれば、なかなか大変なところでもあります。
『まいぷれ』には多様な側面がありますが、私自身は、メディア、ジャーナリズムとしての『まいぷれ』を第一に考えています。自治体の課題解決など発展的な事業展開も可能ではありますが、それは地域情報サイトとして確実なファン層を持ち、一定の存在感があることが前提になると思います。
そうなるためには、『まいぷれ』の情報クオリティを高め、ページビューを増やすための工夫や努力を常に続けていかなければならないはずです。
「お店が発信したい情報」と「地域の人々が知りたい情報」は必ずしもイコールではありません。両者のバランスをどのようにとっていくのかが、メディアとしての『まいぷれ』を運営していくうえで重要なことであり、難しいところであると感じています。
今後フューチャーリンクネットワークに期待したいことは?
ユーザーをつかみ離さないための新機能の開発と、編集面での研修強化
地域情報プラットフォームとしてのまいぷれ事業は大きな可能性を秘めており、とても期待しています。
ただ、SNSアプリが隆盛のなかで、『まいぷれ』に定期的な閲覧を促すための工夫がもっと必要であるとも思います。新商品の開発が続けられていて、新しくアプリができたのはその意味でも良かったと思いますが、今後もっと情報を手軽に継続して見てもらえるように、さらなる仕組みづくりを期待しています。
掲載店舗獲得のための営業研修は充実していると感じています。しかし、地域メディアとしてもっと育てていきたいという思いがあるので、記事の執筆や編集などの研修ももっとあっても良いかなと思っています。
全国のパートナーがチームとなって、商品やサービスの向上に取り組んでいくことができるのも『まいぷれ』の強みです。